エアファイト クロノグラフのご紹介 : 伝説の戦闘機P-51マスタングを讃える、レゼルボワール初のクロノグラフ。30秒秒針と日付がバイ・レトログラードで表示されたモデルで、新たにエアファイト コレクションに加わりました。
レゼルボワールは設立当初から、陸・海・空の3つの世界を基盤としてきました。半円形のインダイヤルにレトログラード針の他、数々のデザインなど、そのすべてにブランドのメカニズムに対する独特の精神が貫かれています。
しかし、飛行士を象徴する複雑機構であるクロノグラフは、別次元の挑戦となります。離陸の準備はできましたか?
- チェックリスト
技術と美学は通常、コインの裏表のように並行して進んで行きます。しかし、レゼルボワールにとって、これは単なる無意味なことではありません。実際、技術と美学が密接に融合することで、所有する価値のある時計を生み出すのです。レゼルボワールは、首尾一貫した革新的で実用的な全体の創造という逆の信念を持っています。
航空の世界はその考え方を完璧に体現しています。 観光用の軽飛行機から P-51 などの伝説的な戦闘機 (ウォーバード)、巨大な軍用輸送機に至るまで、あらゆる飛行機の制御装置はすべて、正確で標準化された機能に対処できるようにパイロットによって、そして、パイロットのために設計されています。 「形は機能に従う」という格言がありますが、ここでは形と機能は融合します。それぞれの色、素材、位置は、オンリーワンの目的を果たすために慎重に選択されています。
- 整列
形と機能、性能と美学のこの関係を昇華させた航空機があるとすれば、それはP-51です。ノース・アメリカンP-51マスタングという正式名称を持つP-51は、ウォーバード(戦闘機)の中で最もよく知られ、最も人気があります。そして、時計製造を含む他の多くの分野のデザインにインスピレーションを与えています。しかし、そのコックピット内の計器類に注目した企業はほとんどなく、その読み取り方を知っているのはパイロットだけです。そのため、レゼルボワールはP-51の美学からインスピレーションを得た文字盤に生命を吹き込み、徹底的に実用的な時計を開発することに力を注ぎました。。
- テイクオフ
「エアファイト クロノグラフ」は、航空愛好家とパイロットという2つのカテゴリーに属する人々にアピールするモデルです。彼らは同じ航空への感動を共有しますが、それを異なる角度から読み取ることができるでしょう。航空愛好家は、ブラックの時針と分針の先端に発光する白く大きなトライアングルが、P-51の計器盤に使われていたインジケーターのデザインを踏襲していることに気づくでしょう。パイロットであれば、「バディン」対気速度計(発明者ラウル・バディンにちなんで名付けられた)、毎分1フィート単位で「上昇」「下降」の変化を計測する垂直速度計(単位はft/mn)、回転数を計測するタコメーター、その他の計器を連想させることがすぐに理解できるでしょう。
それらの計器は、すべてP-51の計器パネルの中央にあります。
同時に、「エアファイト クロノグラフ」の文字盤には、グリーン、オレンジ、ブラックのエリアが表示されています。ここでも愛好家は、それぞれが正常(緑)、危険(オレンジ)、禁止(赤)という異なる操作の範囲を示していることに直感的に気づくことでしょう。このカラーコードは世界共通ですが、特にパイロットは、エンジンの回転数(RPM)、失速速度(VS)、キャブレターの温度(気象条件によっては氷結の危険性があり、キャブレター・ヒーターが加熱される)をより具体的に認識できるでしょう。
- ナビゲーション
これらの機能はそれぞれ、P-51の本来の任務に沿った、正確かつ実用的な目的を果たすものです。このシステムの中心には、主要な航空計器であるクロノグラフがあり、経過飛行時間を測定し、旋回ポイントをマークし、航続距離と残りの飛行可能時間を計算することができます。すべてのフライトは、エンジン始動から完全停止まで、飛行のあらゆる段階を経て、入念に計時されます。どのような航空機(自家用、民間、軍用を問わず)にとっても、機内にクロノグラフを搭載することは不可欠です。この計器は最小装備リスト(MEL)の最上位に位置し、クロノグラフがなければ航空機は地上を離れることができません。
これを念頭に置き、レゼルボワールは機能性と視認性を兼ね備えたクロノグラフをデザインしました。中央にクロノグラフ秒針、12時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計を配置しました。
この縦軸のレイアウトは、操作をする上で、最も直感的で、最も読みやすいものです。はっきりと異なる表示( 分表示は0~30、時表示は12時間刻み)は、起こりうる混乱を防ぎます。1分が徐々に次の分へと移り変わっていくような表示で起こりうるエラーを回避できます。
- 航空計器
クロノグラフの中心軸の両側には、緑、オレンジ、赤の配色が示す2つの120度の半円が配置されています。左側には0から30までの表示があり、レトログラードで秒(30秒)を示します。レトログラード機構は、ブランドの初期からの特徴のひとつであり、どんな文字盤にも生命を吹き込む独創的な表示とともに、希少な複雑機構を持ちたいという願望を体現しています。
右側には、1~31までの目盛りが付いた2つ目の半円があり、日付を表示します。月の最初の日は一番下に、最後の31日は一番上にあります。この垂直方向への進行は、温度計や燃料計など、P-51のパネルにあるさまざまな計器からも着想を得ています。
この航空表示には、LJP-L1C0ベースの自動巻、バイ・レトログラード・クロノグラフ、コラムホイール、キャリバーRSV-Bi120が搭載されています。このムーブメントは約60時間のパワーリザーブを誇り、地上の整備士が駐機場で航空機のエンジンを点検するのと同じように、裏蓋のサファイアクリスタルから簡単に見ることができます。
- 機体
レゼルボワールはまた、高度計やQNH(気圧高度計規正値)などの設定を調整するために飛行士が使用したローレット・ノブ(ギザギザの滑り止めがついたツマミ)を模したリューズをはじめ、外装にもP-51の計器を反映しています。
文字盤は、インストルメント・パネル同様、もちろんオールブラック。ベゼルにはテレメーター(距離を計測するための機能)目盛りが付いています。43mmのステンレススチール製またはステンレススチール製ブラックPVD加工ケースに、ブラックレザー&キャンバスストラップ、さらにNATOストラップが付属します。